PANDA STUDIOUstream配信、動画コンテンツ制作、eラーニング教材作成用レンタルスタジオ

ニュース&トピックス

TriCaster40のクロマキー調整のアナログTips

TriCaster40はアナログコンポーネント入力のTriCasterですが、このアナログ信号である事を逆手に取って、クロマキーの抜けの微調整を行う裏技が可能です。

下図のように明るいバックに明るい物を合成した場合、どうしてもエッジの線が残ってしまいますが、主に被写体の右側に多く線が出てしまいます。

補正なしのクロマキー合成

補正なしのクロマキー合成

これは、クロマキーの切り抜き信号の元になる色信号と、輝度信号の微妙なタイミングの差から発生しますが、TriCasterのソフトウエア上からは補正することができません。

ここで、アナログ信号の特性を生かして、物理的に輝度信号を遅延させることで合成のタイミングの微調整を行ってみましょう。具体的には Y、Pb、Pr の3本の入力ケーブルの内、Y信号(輝度信号)のみ少しケーブルの長さを長くします。

まずは、通常の接続の仕方を見てみましょう。

Y、Pb、Pr を同じ長さで繋ぐ

Y、Pb、Pr を同じ長さで繋ぐ

このように通常はコンポーネントケーブルで直結されるため、信号は同じ長さの線で接続されていますが、ここで、Yの輝度信号のみ余分な同軸ケーブルを挿入します。今回は1mの同軸ケーブルを3本用意しました。

Yの輝度信号のみに同軸ケーブルを余分に挿入した状態です。

Yの輝度信号のみに同軸ケーブルを余分に挿入した状態です。

使用する同軸ケーブルの品質は十分注意する必要があります。できるだけBNCコネクタのケーブルを使用するようにしてください。同軸ケーブルは良質な遅延素子としての機能がありますので、このような接続をしても画質の劣化は無く、ただYの輝度信号がほんの少しだけ遅れて伝送される様になります。

では、実際の映像にはどのような影響が出るのでしょうか?

以下は、挿入する同軸ケーブルの長さを変えて合成した画像になります。画像をクリックして拡大してエッジの線の出方の違いを確認してみてください。

Yの輝度信号に挿入する同軸ケーブルの長さを変えた結果です。

Yの輝度信号に挿入する同軸ケーブルの長さを変えた結果です。

  • 補正 0.0m の場合は被写体の右側に線が出ています。
  • 補正 1.0m の場合は線の出方が少し減ります。
  • 補正 2.0m の場合は左右に均等に出る様になります。
  • 補正 3.0m の場合は左側に少し多めに出る様になってしまいます。

このようにアナログ信号の特性を生かして、非常に微細なタイミング調整を行う事が可能です。どの程度補正すべきかは、接続する機器やケーブル等によって変化しますので、常に2.0mがベストな補正量とは言い切れませんが、その程度の補正でもクロマキーの抜けの結果には明らかな差が出て来ます。

Yの輝度信号に2mの同軸ケーブルを足して補正した場合。

Yの輝度信号に2mの同軸ケーブルを足して補正した場合。

上記のテストは照明条件等が良好な環境で行っていますが、あまり条件が良く無い場合には、被写体の右側に出る線を追い込む量が減る事によって、他の条件に余裕が出て来ますので調整に余裕が出来たり、より自然な合成をすることが可能になります。

「最高の学びをすべての人に!」株式会社キバンインターナショナル http://kiban.jp
「最高の学びをすべての人に!」eラーニングポータルサイトhttp://elearning.co.jp
Ustream、ニコ生対応ハイビジョンスタジオ パンダスタジオ http://pandastudio.tv
E-mail : international@kiban.jp
担当:西村正宏(にしむら まさひろ)

Print This Post Print This Post