PANDA STUDIOUstream配信、動画コンテンツ制作、eラーニング教材作成用レンタルスタジオ


単なる記録ではない、バラエティ色豊かなコンテンツを製作できました。東京YMCA国際ホテル専門学校

東京YMCAは、ホテルマン養成のための学校である東京YMCA国際ホテル専門学校(東京都新宿区、http://hotel.ymsch.jp)を運営する。2013年、西新宿にある東京YMCAの2階に、スタジオ利用が可能な教室『STEP-A』『STEP-B』の2室と、スイッチング/収録を行なう『Mixer Room』を構築。授業のアーカイブを始めるとともに、セミナーや各種コンテンツを制作できるスタジオ『パンダスタジオ高田馬場』としての運用も開始した。小畑貴裕校長先生と、スタジオ運営に携わり、パンダスタジオ高田馬場としても教室を活用するフェリックス・ウェイ有限会社 代表取締役の舘田智さんにお話をうかがいました。

「TriCaster 40で、授業のアーカイブ化を初めて実現しました。」

「全国のホテルで働く方にも授業を届けたい。」(小畑貴裕 校長)

「全国のホテルで働く方にも授業を届けたい。」(小畑貴裕 校長)

授業を残す方法をどうするかと検討

─スタジオ利用できる教室を作るきっかけは?

小畑 東京YMCA国際ホテル専門学校は、開講してまもなく80年近くなります。小規模な専門学校から始まり、現在は2学年で250人の学生が、ホテルマンに必要な知識やスキルを学ぶようになりました。卒業生も、全国のホテルや旅館などで約11,000人が働いています。卒業後、長年にわたって業務に就いていますと、「今さら聞けない」ということが出て来ます。あの時に、あの先生から受けた授業を、もう一度学びたいというニーズも出て来ます。しかし、これまでは同じ先生にお話を改めて聞く機会はなかなか提供できていませんでした。そこで、授業を収録して、アーカイブとして保存していけたらと考えたのがきっかけです。当初はeラーニングコンテン ツ制作を増やすということよりも、授業をアーカイブとして残すたためにどうしたらよいかということを考えていたのです。

東京YMCAは専門学校を運営していますが、夜間はホテルマネジメントを学ぶビジネススクール『宿屋大学』(http://yadoyadaigaku.com/program/ index.html)に教室を提供しています。宿屋大学の受講生は、専門学校の卒業生も含まれますが、30 ~ 40歳代になってマネジメントを学ぶために、昼間は日常業務をしながら受講している方がほとんどです。そのため、地方にいる方は、毎回参加することが難しいこともあります。そのため、セミナーを収録して、ライブ配信したりDVD配布したりすることによって、受講者が参加できない講義を補うことができるのではないか。そこで、eラーニングコンテンツ制作にも取り組むことにしました。
宿屋大学は毎夜開講しているわけではなく、週に1~2回のペースなので、それ以外の夜間をセミナー収録などで利用してもらうことができるスタジオにしようと考えました。

教室利用が可能なスタジオSTEP-Aは、3人掛けで72名の受講が可能。単焦点プロジェクターの左右に別のコンテンツを表示することもできる

教室利用が可能なスタジオSTEP-Aは、3人掛けで72名の受講が可能。単焦点プロジェクターの左右に別のコンテンツを表示することもできる

 

後方の壁面はグリーンにして、クロマキー撮影をすることも可能になっている。

後方の壁面はグリーンにして、クロマキー撮影をすることも可能になっている。

─TriCaster 40を導入したのは?
舘田 TriCasterを初めて知ったのは2011年秋の国際放送機器展ですね。放送局レベルの映像のスイッチング、収録/配信が、オールインワンのシステムでできる機材だと感じました。当時は、ローコストとはいっても業務用カメラなどを揃える必要もあり、それなりにコストがかかるなと感じていたところ、2012年末にTriCaster40が手の届く価格帯で発売されました。上位機種と同じ映像処理エンジンを搭載していることから、すぐに導入を決めました。

─TriCaster 40を導入した効果はいかがですか?
舘田 TriCaster 40はアナログ入力ですが、上位機種と同様に映像品質は満足いくものでした。プログラム出力を収録していく方法は、最初に画面構成やテロップなどを作り込んでおく必要はありますが、スイッチングと同時に編集も行なっていることになるので、マルチカム編集をしていた時に比べ、作業量は数分の1になりましたね。

「ワンマンオペレーションに、TriCasterとパンダカムの組み合わせはベストマッチ。」(舘田智さん)

「ワンマンオペレーションに、TriCasterとパンダカムの組み合わせはベストマッチ。」(舘田智さん)

小畑 授業のアーカイブということで、当初は1台のカメラで授業風景を録画しておいて、後からPowerPoint画像などを入れて、教育番組のような感じで編集すればいいと考えていたのです。実際にTriCaster 40を導入してみると、複数のカメラを切り替えながら、PowerPoint画像も同時に入れられ、高品質な映像を収録できることに驚きました。もはや単調な教育番組の感じはなく、作り込んだ教育バラエティ番組を見ているかのようでした。授業収録後の編集にかかる時間も減っており、こんなことが実現できるのでは?という可能性が大きく広がりましたね。実際に導入してみたら、活用範囲のイメージがどんどん湧いて来たという感じで、驚いています。

専門学校ですから、学生は卒業後にホテルや旅館に就職していきます。就職試験前には、各ホテルや旅館の宴会場で、会社説明会を実施したりもしていますが、スペースの都合上、参加人数も限られます。そのため、各ホテルや旅館では1日の就職説明会の回数を増やして対応しています。

こうした就職説明会もスタジオから番組として配信できないかと模索を始めています。カメラの前で単に話すのではなく、就職希望者を教室に招きながら配信することで、話す人の熱意も伝えられそうです。映像を利用することで、今後は時間・場所・スタッフィング面・費用面といったものが大きく変わる可能性を秘めているのではないかと感じています。

4カメを1人で操作。パンダカムが大活躍。

4カメを1人で操作。パンダカムが大活躍。

「動作音のないパンダカムは、授業やセミナーの収録に最適。」

─TriCaster 40のほかにリモートカメラのパンダカムPSC-01も導入されていますね。
舘田 パンダスタジオ オリジナルのリモートカメラであるパンダカムPSC-01を4台導入しています。授業やセミナーのアーカイブの制作では、教室全体、講師だけのカット、講師とプロジェクターが入ったカットなど、撮影する視点は増やしたいと感じます。しかし、視点を増やしたい反面、カメラマンなど人的なコストはなかなか増やせません。そのため、可能な限りワンマンオペレーションができる機材構成にすることが必要でした。

当初は、小型業務用カメラに小型リモート雲台での運用を考えていたのですが、安価なリモート雲台はフォーカスやアイリスをコントロールすることができず、結局はカメラマンが必要になってしまいます。PSC−01は、iPadを使用して、4台のPSC-01をパン/チルトだけでなくフォーカスやズームなどもコントロールすることができます。しかも、動作音もほとんどないので、授業やセミナーの収録に最適な機材ですね。

教室スタジオのメリットを生かし、授業/セミナーだけでなく、ホテルで必要な動画の収録にもスタジオ活用を提案していく

教室スタジオのメリットを生かし、授業/セミナーだけでなく、ホテルで必要な動画の収録にもスタジオ活用を提案していく

マルチカメラのワンマン操作を実現

─TriCaster 40とPSC-01の組み合わせての運用はい かがですか?

小畑 バラエティ番組を見ているかのような映像の切り 替えをしているのに、舘田さんが一人でオペレーショ ンをしているということに、まず驚きました。出来上 がったコンテンツを見たら、カメラマンや音声さんな ど、何人も入れて作り込んでいるなと思わせるものがあ ります。クロマキー撮影してバーチャルセットを使えば、 ニュース番組のようにも作れますし、授業やセミナーの収録にとどまらない使い方ができると、実感しましたね。 舘田 ワンマンオペレーションを追求していますが、 TriCasterだけでは、カメラマンをどうしようかと考え なければならないですし、PSC-01だけでは、収録した 映像を編集する必要が出て来てしまいます。TriCaster 40にPSC-01を組み合わせたことで、ワンマンで収録で きる表現の幅が大きく拡がりましたね。教室には、収録 する時だけカメラ機材を設置していますが、設置/撤収 にかかる時間も短縮でき、スピーディな運用が可能にな りました。

1台のiPadでパンダカム4台をコントロールできる。同時に、 オーディオミキサーの音声レベル調整もiPadを使用してコント ロールしている

1台のiPadでパンダカム4台をコントロールできる。同時に、 オーディオミキサーの音声レベル調整もiPadを使用してコント ロールしている

ホテルの動画活用もサポート

─TriCaster 40を使用した今後の動画利用について は?

小畑 アーカイブを残すということを発端に、教室利用 できるスタジオをTriCaster 40とPSC-01を使って構築 したのですが、学校運営としても取り組んで良かったで す。学生が動画利用について考えるきっかけになり、卒 業後のホテルでの動画利用にもつながるでしょう。教室 を貸し出して収録/配信に使ってもらえることは「東京 YMCAで収録した」という口コミ効果で専門学校やビジ ネススクールが知られるきっかけになるということでも あります。ホテルのサービス設備、料理やディナー/パーティなどのプロモーションを動画で見せるということに も使っていくことができそうです。スタジオを構築する までは思ってもみなかったことが、どんどん実現してい くという感じがありますので、スタジオ利用提案にも力 を入れていきます。

東京YMCA国際ホテル専門学校はホテル業界をサポー トするための動画利用という取り組みで始めましたが、 こうした教室を活用したスタジオは、どの分野の専門学 校でも取り組めることなのではないでしょうか。分野ご とに教室運運用できるスタジオが広がっていくといいです ね。

TriCaster 40導入の目的

  • 授業のアーカイブを制作したい。
  • 授業をライブ配信したり、DVDコンテンツとして提供したい。 ・セミナー収録や配信に活用したい。

取材協力
東京YMCA国際ホテル専門学校 http://ymsch.jp
〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-18-12
フェリックス・ウェイ有限会社 http://felixway.co.jp
パンダスタジオ高田馬場 http://takadanobaba.pandastudio.tv/

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